これは7月某日に起きた「アマパン大沼木古内事件」の全貌を書き記したものである。
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7月25日(大沼湖水まつり初日)
PM 6:00
用事を終え、五稜郭駅に向かうバスの中で、
私(ほくすいブラス9代目通称アマパン以下省略)は意気揚々としていた。
なんせ先日、函館での花火大会にアルバイトのシフトを入れられ虚しくも参加できずにいた私は、今回の湖水まつりで久しぶりに花火が見ることができると思っていたのだ。
『今日は蒸し暑いな・・・』
調べるとその日は
温度 23℃
湿度 91% もあったらしい。
どおりでむしむしするわけだ。
駅に着き、滝のように流れ出る汗を襟で拭きながら時刻表を見ると。
ちょうど駅に着いた頃に大沼行きの電車が発車したらしく、次のまで1時間ほどを待つことになった。
蒸し暑い中じっとしているのもいやなので、未滞納であったスマートフォンの通信料を近くのショップに払いにいくことにした。
PM 6:20
私は通信会社のショップですぐに会計を済ませようと思ったが、担当の店員がまだ新人らしく、支払い方法がわからず戸惑っていた。
店員の慌てふためく姿を横目で見ながら、私のスマートフォンのバッテリーが時間とともに着々と減っているの消耗しているのがわかった。
PM 6:50
無事支払いを終え、通信制限が解除され久々にTwitterを眺めると、ほくすいブラスのメンバーが湖水まつりを楽しんでいる様子が目に入った。
『俺もはやくいきてぇなぁ・・・』
汗が目に染みる。
PM 7:10
私は五稜郭駅に着き、駅員さんに切符を見せようとした。
しかし駅員さんは忙しそうに
駅員「もう電車きてるから!早く乗って!」
その言葉を聞くやいなや私は電車に駆け込んだ。
高校時代が電車通学だった私は、電車に乗り遅れることがめっぽう嫌いだったのだ。
PM 7:14
なんとか電車に乗ることができ、スマートフォンの時間を覗くと7時過ぎだった。
花火大会が始まるのは午後8時からなのでこの調子なら始まる前までに着くことはできるだろう。
ほっとして電車の中を見渡す。
高校時代の私が使っていた電車と内装が似ており、しばらく高校時代の思い出に浸っていた。
『高校時代はよく電車を乗り間違えたなぁ...』
ん?
そこで私に1つの不安が生じた。
『乗る電車本当にあってるか?』
函館にきて1年と少し経ったが、どの方向に何があるかなどはまだ覚えていないし、ましてや各駅に止まれど大沼に近づいていることすらわからなかった。
一度考え始めたら急に心臓が痛くなってきた。
刹那、着信音が鳴り響く。
相手は7代目隊長魚卵こと大津将史さんだった
私「もしもし」
大津「もしもし~?今どこ~?」
\ポーン/
アナウンス『続きまして、上磯、上磯。』
私「上磯らしいです。」
大津「上磯!?」
私「えっ?」
大津「・・・」
私「どうかしました?」
大津「いや、上磯ならあと30分ぐらいかかるかな。」
私「あーわかりました。」
大津「じゃ大沼公園駅ついたら連絡してねー」
私「はーい」
ピロリン
電話を切りほっとため息をつく、
『まぁ、大津先輩が言うなら間違いないだろう。』
安堵した私は、残りの時間をツイッターのタイムラインに流れていたカブトムシの交尾の動画を見ながら楽しんでいた。
PM 8:40
なかなか着く気配がない。
近づいてるにもかかわらず、花火の音すら聞こえない
40分もカブトムシの交尾の動画を見るのもなかなか飽きてきたので、一度外を眺めようとすると、アナウンスが流れた。
アナウンス『続きまして終点、木古内、木古内。』
?
木古内とはどこだ?私は大沼に向かっていたはずだよな?そんなことはさておき今終点といったか?今終点といったか?
背筋が凍る。
電車が停まる、ワンマン電車なので前から切符を渡し降りようとすると、大沼公園駅まで480円のはずが運転手さんに840円をよこせといわれ更に気が動転する。
電車を降りると見たこのない景色が広がっていた。
いや、広がっていってしまったと言うべきか。
急に頭が痛くなってきた。
とりあえず駅のホームに入ろうと思い駅の中に入るともちろん来たことのない場所だった。
そして路線図を見た時、私は恐怖し叫んだ。
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
そう、私は大沼とは真逆の場所にたどり着いていたのだ。
路線を間違えていたのだ。
『いや、これあとちょっとで津軽海峡やんけ。』
そんなことを思っている場合ではない。
今すぐこの状況をブラスの方々に伝えなくては、
LINEをしようとスマホを手に取る
バッテリー残量2%
『終わった。』
あきらめている場合ではない。
木古内に着いたことをLINEでブラスラインに報告すると一目散にアホパンと罵られた。
『アホパンってなんだよ。』
ツッコんでいる場合ではない。
そして私はスマートフォンのバッテリーが残り1%となり諦めかけた刹那
LINEの通知が入る
???「今から行くから待ってろ」
PM 10:00
なんと4代目ヒロミ先輩(こと宮下さん)と7代目ミサミサ先輩(こと小林さん)が大沼から迎えに来てくださったのだ。
(ちなみに大沼から木古内まで約50km)
神は存在するんだと悟った。
涙が止まらなかった。
二人に土下座をし感謝の気持ちを述べると
「「お前汗臭い」」と言われたが私は何も言い返すことができなかった。
その2時間後、ヒロミカーで無事大沼のコテージに着きブラスの方々と合流することができた。
私は6時間もの時間をかけて大沼へやってきたのだ。
大津先輩に話を聞くと木古内方面から向かっていると思っていたらしい。
次の日、我々は湖水まつり2日目も無事乗り越えることができたのだった。
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以上が大沼木古内事件の全貌である。
この事件は後世に受け継がれていくだろう。
あとがき
私を助けてくださった救世主の手によりこの事件は拡散され、大沼の方々は私のことを「木古内くん」と読んでくださるようになりました。
めでたしめでたし。
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7月25日(大沼湖水まつり初日)
PM 6:00
用事を終え、五稜郭駅に向かうバスの中で、
私(ほくすいブラス9代目通称アマパン以下省略)は意気揚々としていた。
なんせ先日、函館での花火大会にアルバイトのシフトを入れられ虚しくも参加できずにいた私は、今回の湖水まつりで久しぶりに花火が見ることができると思っていたのだ。
『今日は蒸し暑いな・・・』
調べるとその日は
温度 23℃
湿度 91% もあったらしい。
どおりでむしむしするわけだ。
駅に着き、滝のように流れ出る汗を襟で拭きながら時刻表を見ると。
ちょうど駅に着いた頃に大沼行きの電車が発車したらしく、次のまで1時間ほどを待つことになった。
蒸し暑い中じっとしているのもいやなので、未滞納であったスマートフォンの通信料を近くのショップに払いにいくことにした。
PM 6:20
私は通信会社のショップですぐに会計を済ませようと思ったが、担当の店員がまだ新人らしく、支払い方法がわからず戸惑っていた。
店員の慌てふためく姿を横目で見ながら、私のスマートフォンのバッテリーが時間とともに着々と減っているの消耗しているのがわかった。
PM 6:50
無事支払いを終え、通信制限が解除され久々にTwitterを眺めると、ほくすいブラスのメンバーが湖水まつりを楽しんでいる様子が目に入った。
『俺もはやくいきてぇなぁ・・・』
汗が目に染みる。
PM 7:10
私は五稜郭駅に着き、駅員さんに切符を見せようとした。
しかし駅員さんは忙しそうに
駅員「もう電車きてるから!早く乗って!」
その言葉を聞くやいなや私は電車に駆け込んだ。
高校時代が電車通学だった私は、電車に乗り遅れることがめっぽう嫌いだったのだ。
PM 7:14
なんとか電車に乗ることができ、スマートフォンの時間を覗くと7時過ぎだった。
花火大会が始まるのは午後8時からなのでこの調子なら始まる前までに着くことはできるだろう。
ほっとして電車の中を見渡す。
高校時代の私が使っていた電車と内装が似ており、しばらく高校時代の思い出に浸っていた。
『高校時代はよく電車を乗り間違えたなぁ...』
ん?
そこで私に1つの不安が生じた。
『乗る電車本当にあってるか?』
函館にきて1年と少し経ったが、どの方向に何があるかなどはまだ覚えていないし、ましてや各駅に止まれど大沼に近づいていることすらわからなかった。
一度考え始めたら急に心臓が痛くなってきた。
刹那、着信音が鳴り響く。
相手は7代目隊長魚卵こと大津将史さんだった
私「もしもし」
大津「もしもし~?今どこ~?」
\ポーン/
アナウンス『続きまして、上磯、上磯。』
私「上磯らしいです。」
大津「上磯!?」
私「えっ?」
大津「・・・」
私「どうかしました?」
大津「いや、上磯ならあと30分ぐらいかかるかな。」
私「あーわかりました。」
大津「じゃ大沼公園駅ついたら連絡してねー」
私「はーい」
ピロリン
電話を切りほっとため息をつく、
『まぁ、大津先輩が言うなら間違いないだろう。』
安堵した私は、残りの時間をツイッターのタイムラインに流れていたカブトムシの交尾の動画を見ながら楽しんでいた。
PM 8:40
なかなか着く気配がない。
近づいてるにもかかわらず、花火の音すら聞こえない
40分もカブトムシの交尾の動画を見るのもなかなか飽きてきたので、一度外を眺めようとすると、アナウンスが流れた。
アナウンス『続きまして終点、木古内、木古内。』
?
木古内とはどこだ?私は大沼に向かっていたはずだよな?そんなことはさておき今終点といったか?今終点といったか?
背筋が凍る。
電車が停まる、ワンマン電車なので前から切符を渡し降りようとすると、大沼公園駅まで480円のはずが運転手さんに840円をよこせといわれ更に気が動転する。
電車を降りると見たこのない景色が広がっていた。
いや、広がっていってしまったと言うべきか。
急に頭が痛くなってきた。
とりあえず駅のホームに入ろうと思い駅の中に入るともちろん来たことのない場所だった。
そして路線図を見た時、私は恐怖し叫んだ。
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
そう、私は大沼とは真逆の場所にたどり着いていたのだ。
路線を間違えていたのだ。
『いや、これあとちょっとで津軽海峡やんけ。』
そんなことを思っている場合ではない。
今すぐこの状況をブラスの方々に伝えなくては、
LINEをしようとスマホを手に取る
バッテリー残量2%
『終わった。』
あきらめている場合ではない。
木古内に着いたことをLINEでブラスラインに報告すると一目散にアホパンと罵られた。
『アホパンってなんだよ。』
ツッコんでいる場合ではない。
そして私はスマートフォンのバッテリーが残り1%となり諦めかけた刹那
LINEの通知が入る
???「今から行くから待ってろ」
PM 10:00
なんと4代目ヒロミ先輩(こと宮下さん)と7代目ミサミサ先輩(こと小林さん)が大沼から迎えに来てくださったのだ。
(ちなみに大沼から木古内まで約50km)
神は存在するんだと悟った。
涙が止まらなかった。
二人に土下座をし感謝の気持ちを述べると
「「お前汗臭い」」と言われたが私は何も言い返すことができなかった。
その2時間後、ヒロミカーで無事大沼のコテージに着きブラスの方々と合流することができた。
私は6時間もの時間をかけて大沼へやってきたのだ。
大津先輩に話を聞くと木古内方面から向かっていると思っていたらしい。
次の日、我々は湖水まつり2日目も無事乗り越えることができたのだった。
___________________________________________
以上が大沼木古内事件の全貌である。
この事件は後世に受け継がれていくだろう。
あとがき
私を助けてくださった救世主の手によりこの事件は拡散され、大沼の方々は私のことを「木古内くん」と読んでくださるようになりました。
めでたしめでたし。
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