――――――― どうして…? ―――――――







何度この言葉が頭をよぎっただろうか。





どうして食べているの?

どうして涙目になるの?

どうして笑われているの?

どうしてこんなことを…











前置きが長くなりました。
移行生最後の刺客であります、オーボエ吹いてる篠原由衣です。
ゆいさんとか、ジャンピーとか、ゆいゆいとか、ゆいt…とかで呼ばれてます。勝手に呼んで下さい。



とりあえずブログかいてって命令いただいたので一刻も早く忘れたい記憶を引きずりだしてどうにか書きます。








それは12月20日、もう年の暮れも近づいた日のことでした。

以前から何があるのかは聞かされていました。
「ラストごっつぁんだよ」
移行してきてから今まで先輩方にごっつぁんしてもらってきましたが、その日でついに最後となるのです。

これだけなら最後だし、ありがたく思いながら食べれると思うのです。
ただ、私は内容を知っていた。去年から。

もちろん詳しいことは知らないにせよ、知っておくべきことは知っていたと思う。
心構えとか、「お腹空いた」とかを最初に口走ると後々突っつかれる等の予測とかができたのだし。

しかし現実は甘くなかった。





ラストごっつぁんの会場であるヒロミ宅へ入った時、嫌な感覚が体を走った。
部屋いっぱいのにんにくと揚げ物のにおい
流れ続けるBGM




あぁ、ついにくるのか、この時が。





そして目の前に出される私たちの晩御飯…






ザ☆ン☆ギ



ザンwwザwンサwww゙wwンwwwザンwwザwンwwwwwザンwwザwンサwww゙wwンwwwザンwwザwンwwwww





1,2年目8人に計10kgのザンギを、てっきんは一人でかぼちゃコロッケを30個先輩方にごっつぁんしてもらいました。

飲み物はお茶2Lを2本、野菜ジュース1Lを1本のみ。



ひたすら食べる、食べる、食べる。




最初のうちは「おいしい!」とか言ってすぐ皿空いたり、揚がるのを待つこともありました。
飲み物?必要ない。



しかし次第に手や口が止まる人が出てくる。皿や各自の皿の上に残るザンギ。
飲み物にも手が伸びる。


それでも飲み物がもったいなくて飲むのを拒み続けた私とさわちゃん。
今思えばどうしてそんなにストイックだったのか。





途中何度も精神的攻撃を仕掛ける先輩方…
その中でも一番腹立ったのがずっと口角上がりっぱなしのマリン…



気付けば苦しみながらも最後のコロッケを食べ終えるてっきん。
すごい!よく頑張った!と思いつつも正直余裕なんてありませんでした。てっきんごめん。



段々と体だけでなく精神も動きを止め始めた。
すると疑問がわき始めるのである。


どうして食べているのか

どうして食べようとすると吐き気がするのか

どうしてあいつらは楽しそうなのか

どうしてこんなことしてるのか

どうしてここに来てしまったのか





一度リセットしよう、この空間に居続けてはいけない…
そう思って私はてっきんとサンクスへ。


歩くと楽にもなったが同時になにかが私を圧迫していた。





限界だった。





私の血となり肉となるはずのザンギの一部は私から出て行くこととなった。

折角ごっつぁんしてもらっていながらこんなことになるなんて申し訳ない、とも思った(かも)が自分の身を優先させてもらった。


それで楽になったかといえば正直ほとんど変わらなかった。


部屋に戻っても地獄のような光景に変わりはないし、ザンギのにおいもBGM「たそがれのザンギ」も変わってなかった(あ、途中で「お料理行進曲」に変わったっけか)。



見えないゴールに苦しみ、悲しみ、絶望しかけた。


さすがにその光景に見かねてか、数人の先輩が食べるのを手伝ってくれました。
ゆっくりだけど減っていく鶏肉。




ていうかどこでどう減ったとかほとんど覚えてない。
覚えていられる状態でもなかったし。



とりあえず最後に全部揚げてしまえ、みたいなことになって最後に黒いザンギ(?)がきたのは覚えてる。


自分の皿にいっぱい残ってたザンギが気付けば減っていたのも覚えてる(ありがとうございました)。


序々に食べ終える人が出て、自分も食べ終えれてたはず。



あ、さわちゃんが食べ終えて号泣してたのは完全に覚えてる。


でもみんながご褒美買ってもらうのにコンビニ行って帰ってきてさわちゃんが超元気だったのには笑った。





こんな感じで途中の記憶は曖昧です。
正直段々めんどくさくなってきたなんて絶対言えない。








確か私たちがこのような仕打ちごっつぁんをしてもらったのは今の3年目がそんな感じのことをされた恨みを晴らすためだっけか。


恨みね、私はそんなものちっとも思ってないです。
だからってラストごっつぁんやらないとか言ってるんじゃなくて恨みがないならないなりのラストごっつぁんいにしたいと思います。

うん、来年が楽しみだね!






先輩方には今までおごっていただきありがとうございました。
最後はたくさんの「どうして」を残してのごっつぁんでしたが楽しかったです(思い出すだけなら)。
ごっつぁんはこのほくすいブラスの良き伝統だと思うので引き継いでいけたらと思います。













それではみなさん、今一度

ごっつぁんです!